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マウスピースの日々


↓書きかけ&工事中です。m(__)m


マウスピースインプレッション

コッチにまとめてみました。


現在所有している、もしくは長く使ったことのある型版しか書きません。



●各部説明と傾向

あくまで、一般的に言われていることを中心に書きます。音域や使用用途によって全く違う傾向になることも、当然有ります。


出来るだけ客観的に書こうと思うのですが、僕が吹いて感じた事ですから、当然、僕の主観も入っています。


 



リム:唇に当たる部分。その形状。

幅は広い方が耐久性は高い半面、柔軟性が損なわれる。ただしハイポイントの位置や高さによって、いちがいには言えない。



■ハイポイント:リ ムの中で一番高い「山」の部分

ハイポイントが内側に有るものはカップ直径が小さく感じ明確な発音をもたらす。ハイポイントが外側に有るものは耐久 性を助け柔軟性を増す。ハイポイントが低いものはフラットな形状を感じさせ耐久性を助ける。ハイポイントが高いものは柔軟性を助ける。


リムエッジ(外側):リムの外側の縁

意外に軽視されがちだが、プレイヤビリティーに大きく関係している。唇が柔らかくプレスが強いプレイヤーや、楽器の向きが顔の向きに比べて大きく上下してい るプレイヤーには特に関係が強く感じることだろう。そのタイプのプレイヤーにとってはリム外側が丸い方が楽に感じる事が多い。


リムエッジ(内側):リムの内側の縁

リムとカップの接合部。ハイポイントと密接に関係しているので場所の特定は難しい。一般にシャープなものは明確な発音をもたらし、丸いものは柔軟性と耐久性を助ける。個人的にはエッジがシャープだと、より明るい音色をもたらすように感じる。そうでもない、との意見も有り。


 


カップ直径:リムエッジ〜リムエッジの内径


大きなものは豊かな音色を持ち、広いダイナミクスを有する。半面耐久性やコントロールが難しく高音を出すのが困難。小さなものは耐久性を助けコントロールが容易だが、細い音色になったり低音の発音が困難になる。



カップ形状


UカップとVカップに大別される。Uカップは明るく明確な音色を持つが抵抗感が若干強くなる。Vカップは暗い音色を持つが抵抗感が若干少なくなる。


だが、極端に浅いVカップは逆にもっと明るい音色を有する傾向を持つものもありはっきりしない。

ショルダー部分を大きく取ったものをWカップと呼ぶ場合もある。

コルネットやフリューゲルホルンは明るくブラッシーな音を避けるためか、Vカップで深いものが好まれている。

トランペットは一般的にUカップが多く使われている。


カップ深さ


深くなるほど暗い音色と柔軟性を増す半面、高音が困難で耐久性に劣る。浅くなるほど明るい音色と耐久性を増す半面、低音が困難でコントロールが難しい。深い方が柔軟性を増す傾向も見られる。

タンギングにも同じような傾向を有する。



ショルダー:カップからスロートへかけての部分


この部分は主に抵抗感に関係しているようだ。ショルダーがなだらかであれば抵抗感は少なく、ショルダーが大きければ抵抗感が強い。



スロート:マウスピースの内径の一番細い部分


広いほど抵抗感が少なくなり太い音色になる傾向があり、耐久性には劣りコントロールが困難になってくる。細くなるとその反対。



バックボア:スロートからマウスピース後端にかけての部分


緩やかな広がりを持つ。この広がりが急激になるほどスロートの傾向と、ほぼ同じ傾向を持つ。「シュミットボア」と呼ばれる急激に広がるタイプのものが有名。



シャンク:楽器と接合する部分の外形


楽器本体へ、どのくらいの長さで密着・結合しているかが問題になる。マウスパイプとの距離が吹奏感に強く影響すると云われる。一般的に2mmくらい空いている方が良い、と聞くが、それ も一慨には言えない。広い方が抵抗が増す。ピッタリくっついてしまうと使用しているうちに深くはいるようになってきて、レシーバー側かシャンク側の先端が 削れてしまい、がたつきの原因になることも有り、その方が問題になる可能性も有る。ボブリーブスというメーカーからスリーブと言う付けかえ型のシャンクも 発売されている。コレにあうように既存のマウスピースを加工することも出来る。




メーカー別インプレッション等 


●Bach


優秀な楽器メーカーで、優秀なマウスピースも数多く作成。


番号が大きくなるほどカップの直径が大きくなります。末尾のアルファベットはカップの深さを表していて、A→無し→B→C→D→E→Fの順番で浅くなっていきます。

また、更に最後にWが付くモノはクッションリムといって特に幅広のリムが用意されています。



1C


クラシックのオーケストラなどで好んで使われているようです。一番大きい直径を持ちますがバランスが良く中庸なサウンドが特徴か。中庸な広さのリムとバック 独特のやや内側よりのハイポイントを持つ。人気のマウスピース。昔のモデルと今のモデルではリムシェープが違う。今の方がハイポイントが高くエッジが シャープ。


 


1 1/2C


1Cより薄くエッジのシャープなリムを持つ。1Cより若干浅いカップで典型的なUカップ。コレも人気のマウスピース。1Cより華やかで明確、かつ軽快な音色を持つ。抵抗感はやや強めか。


 


1 1/4C


11/2C くらいの幅のリムを持つがハイポイントが中央に有り丸みを帯びている。エッジも然り。11/4Cより更に浅いカップを持ちUカップ。明るく柔らかい音色が 特徴。良く通る独特のサウンド。VincentBach自身が使用していた、と昔のカタログで読んだことが有る。



1B


1Cと同じで深いカップ・・・と言うことだけど、リム内側のエッジがやや鋭い個体が多い。典型的なUと言うよりはややV形状を持つ。当然1Cより若干ダークサウンド。

 


1


1Bと同じ特徴で、深いカップを持つ。1Bより更にダークで、今の僕の体力ではソロの演奏は不可能。別名身体に悪いマウスピース(笑)ただし、全てが最大サイズの豊かなサウンドは魅力的。


 


1X


昔の1.をモデルにした、と以前のカタログで見た記憶が有る。リムはやや幅広のフラットなタイプ。カップ形状は1よりUカップ。意外にしっかりとした抵抗感が有る。1よりは華やかなサウンドで芯が有る。



2C


1Xより幅広でハイポイントが低く、ほぼ中央に位置するフラットなリムとシャープなエッジを持つ。典型的なUカップ。このリムは耐久性と明確な発音を併せ持ち、安定感のある落ち着いたサウンドが特徴。スロートが細く見える。個体差か?



2


2Cとほぼ同じ形状のリムと言っていいと思う。コレも典型的なUカップを持つ。珍しく同等の形状のリムを持つため、マウスピースの持ち換えに有利。深いカップだが芯が有り良く通るサウンドを持つ。発音も明瞭。



2 1/2C


深さは2Cと同等ながら、ショルダーが落ちている。クッションリムのようなハイポイントがやや内側に有るタイプで、幅広。クッション程は広くない。リムエッ ジは非常にシャープ。2Cより浅いカップとややVに近い形状。明るく明快なサウンド。プレイヤーによっては、このクッションタイプのリムは逆に「痛い」と 思うかもしれない。



2 3/4C


2Cよりは薄いがより丸みを帯びてハイポイントはほぼ中央に位置するリムを持つ。Cカップの割りには深いカップが特徴。落ち着いた滑らかなサウンドが特徴。全ての形状が丸い印象が有る。スロートが細く感じるのはショルダーが狭いからだろうか?抵抗感は強め。



3C


やや幅広でなだらかな形状のリムを持つ。ハイポイントもほぼ中央に有る。Cカップの割りに浅いリムが特徴。比較的楽に高音が出せ、クラシックからポピュラーのセクションまで幅広く使える。特に華やかで拡散するようなサウンドを有する。



3B


リム幅は3Cと同じくらいだが、丸みを帯びた形状をしている。カップは確かに3Cより深い。若干Vカップに近い形状をしている。全体の印象では2 3/4Cに近い。サウンドも似ていて丸みを帯びたサウンドを有する。



3


リム幅は3Cと同じくらいだが、ややフラットな形状をしている。カップは3Cに比べると若干Vカップに近い形状をしている。リムエッジは比較的丸い。深い割りに高音域の演奏も楽に感じる。



5C


リム形状は1 1/2Cに似ている。やや薄くハイポイントが内側で高い。Uカップ形状。明快な明るい音が特徴。


 


5B


リム厚みは5C程度だが、ハイポイントは中央に有り、ややフラット。Uカップのまま5Cより深くなっている。当然、暗く丸みを帯びた音色になる。



6C


旧刻印では2Cとリム形状が似ている。新刻印では2 1/2Cに近い形状を持つようになったと思う。Uカップを持ち、標準的なCカップの深さ。華やかだが過度にならない良さが有る。

気に入っていたマウスピースだったが、昔と明確にリム形状が違うため現在は使っていない。

 


6


6Cと比べるとリム形状がフラット、すなわちハイポイントが低い。位置も中央よりになっている。カップの深さは典型的な「無印」の深さよりは、やや浅いか。

コンパクトで明確な音色。

 


7C


Bachの標準タイプとされている。5Cと同様なリムを持ち、薄くハイポイントが内側に配置されている。典型的なUカップ。



7E


7Cと、ほぼ同形状のリムを持ち、更に浅いカップを持つ。典型的に華やかで芯のある音色が特徴。PiccoloTrumpetに良く使用されている。



7EW


7Eと同形状のカップを持つが、クッションリムで非常に厚いリムが特徴。Bach独特のハイポイントが極端に内側かつ高い位置に有る。PiccoloTrumpetに良く使用されている。





●YAMAHA


近年、マウスピースII型(Bachにそっくり)になってから、特に良くなった。サウンドは全体的に、やや平面的な感じを受けるかもしれない。


仕上げや個体差(音色等)の少なさは特筆出来る。


また、重量を増した本体と、リム・カップ・バックボアなど内部に金めっき処理を施した「カスタム」、材質に純銀を使った「カスタムシルバー」が有る。ただし、全ての型版に有るわけではない。


「カスタム」タイプは、ノーマルに比べて芯が有り、クリアーな音色が特徴。内面全てに厚手の金メッキがキレイに掛かっている。


「カスタムシルバー」は純銀製。ノーマルに比べてソフトな音色を有し、抵抗感が少なめに感じる。比重の高い金属のため薄く作られているが、重量は同じくらいか?


YAMAHAのマウスピースはカップ内部まで丁寧に研磨処理が施されている。Bachなどのように切削痕を残した方が音が良い、とも言われるが、その真偽は定かではない。


また、近年、シグネチャーモデルも活発にリリースし、好評を得ている。




17C4


Bach1Cに良く似ている。Bach1Cに比べてスムースな音色。また、よりフラットなリム形状を持ち、口当たりが良い。 



16C4(カスタムシルバー)


Bach1 1/2Cに似ているがリム形状はよりフラットで厚い。リムエッジも、やや丸みを帯びている。

カップの深さが1 1/2Cよりも若干深いため落ち着いた音色を持つ。


 


14C4


Bach3C相当の直径と言われている。薄めのリムとハイポイントが高く内側に有るため明確な発音と、高い柔軟性が特徴。カップ深さは明らかにBach3Cよりも深い。


 


14B4


14C4と同じリムと言って良い。やや浅いカップを持つため、より華やかな音色が特徴。音の芯は思ったほどは無い。このBカップでBach3C相当の深さ。


 


14B4 (カスタム)


現在、Xenoシリーズなどに標準で付属している。14B4と同じリム形状の筈だが、明らかにフラットで厚い。ハイポイントも中央に寄っている。Bach3Cに似ていると言っていいだろう。3Cよりはエッジが丸い。

カップ深さもBach 3Cよりは浅い。

 


14B4 (カスタムシルバー)


カスタムシルバー共通の音色の特徴を持つ。形状は『カスタムの』14B4と同形状と言って良い。カスタムシルバー共通の特徴として、やはり若干ソフトで抵抗感は少なく感じる。



13D4


Bach 6B 相当か。同じ「4」リムを持つと言われるが、明らかに14x4シリーズ(II型)とは違ってフラットな形状を持つ。若干深いカップはUカップ形状。若干ダークなサウンドを持つ。リムエッジはそれほど鋭くない。


13C4

13D4と同等のリムを持つ。深さは標準的なCで、形状はU。



7A4


ピッコロやビッグバンドのリード奏者に向いている。カップ直径はBach10 1/2C 程度であろうか?浅いカップと広めのリムを持ち、且つハイポイントが低くフラットな形状をしている。エッジは、やや丸く、それぞれの相乗効果で耐久性を助ける。


 


エリック・ミヤシロ #1 #2


例のエリックモデル。Best Brassのものに比べてリム・エッジが丸い。厚め。リム直径はBach 10 1/2Cぐらいに感じる。


バックボアはダブルバックボアというもので、バックボアの広がりが二弾になっているらしい。Best Brassのモノより抵抗が少ないのではないだろうか。


リムは唇に負担がかからないように工夫され、やや幅広でリム内側のエッジも丸い。


抵抗感は強めながら、フレキシビリティーを損なう事が少ない。自由に吹けるような感覚を保ちつつ、ビッグバンドのリードなどに使われるような華やかで拡散するような、独特のサウンドを持っている。


間違いなく、傑作マウスピースの一つと言っていい。


#1より若干リム直径の大きな#2も用意されているので、#1で小さすぎると感じたら試してみる事をお勧めする。




●Bob Reeves


主にJazz,Populer用のマウスピースとして定評が有る。固く、芯のある音色が特徴。リムは全体に広いものが多い。

昔の個体はリム形状にバラつきを強く感じたが、最近のものは安定しているようだ。

1pieceタイプと、リムチェンジで2Pieceタイプのものも有る。最近は2pieceのものが主に輸入されている。

昔のものはシャンクが#3と呼ばれる、浅く入るものが多かったが、最近は#5の標準的なものが主に輸入されている。

サウンドはソリッドで固く、明確な音色と言っていい。




42M


リム内径はBach3C~6C程度であろうか?中位のカップ深さと言うことだが、Bachで言うCカップよりは明らかに浅い。抵抗は強めに感じる。



42D


リム内径は42シリーズ共通。深い、と言うことだが、それでもBachなどのCカップに比べれば浅い。若干Vカップか?抵抗感は強め。当然42Mよりは落ち着いた、ダークな音色を有する。


41M, SV


41MのアンダーパーツでSVを所有。Vカップで浅い。抵抗が強く感じた。



 


 


●STOMVI


ワンピースタイプのものと、リム・カップ・シャンク(ボディー)の3箇所に別れるスリーピースタイプのモノが有る。



No.3(スリーピース)


リムはBach5Bに近いか?リム直径はBach3相当?たまたま入荷した3WR(Wide&Flat)リムも所有。非常に厚く丸いが、Bachのクッションリムに似たハイポイントが内側に有るタイプ。


付属するカップはFl(フリューゲルホルン)の特に深いモノから、A,B,C,D,E,Fまで、段階的に浅くなるモノが付属。カップの深さはBachに準じていると言っていい。AカップはBachで言う無印タイプの深さ。


ボディーは通常のトランペット用のモノと、コルネット用のモノが付属。が、コルネット用は所謂アメリカンタイプのロングシャンク。コルネットシャンクのピッコロトランペットを想定しているようだ。


ノーマルリムとCカップの組み合わせでは・・・不思議なことに、楽器本体と同じ様な印象を持つ。非常にスムースで上品な音色を持つ。抵抗感は少なめに感じるが、少なすぎて耐久力に欠いてしまうような印象も少ない。


金属的な明るさには若干欠ける。


3WRリムはかなり幅広でハイポイントが内側のタイプ。Wideリムのために若干柔軟性が損なわれるが、それでも、一般的な演奏には十分なプレイヤビリティーを保持している。


ジャンルや楽器との相性によってカップだけを交換できるのは大きなメリットだし、自分にとって最も相性の良いカップを見つけるのにも好適だと思われる。




 


●Best Brass


浜松にあるマウスピースやミュートのメーカー。規模こそ小さいモノの、非常に安定した品質と、優れた製品を送り出している。小さい規模だからこそのメリットが有るように思う。


国内の著名プレイヤーのシグネチャーモデルを出していることでも有名。


 


Eric宮城モデル


言わずと知れた名プレイヤー。リム内径はBach12C、か、それより若干小さい、か?カップの深さは非常に浅いUカップ。リムはフラット&ワイド。その割りにスロートは大きめなのだろうか?抵抗感は少ない。


エッジはヤマハのエリックモデルよりも若干鋭い。


僕にはリム内径が小さすぎる感が有るが、非常にバランスの取れた優秀なモデル。ハイトーンの独特の輝きを持ちながら散乱するようなサウンドは他に類を見ない。


長時間のハイトーンを演奏し続けることが容易である。


 


曾我部モデル


トランペット協会理事のモデル。上野の森金管五重奏団のトランペットプレイヤーとして有名。


リム内径はBach3,カップ深さもBach3相当であろうか?


リム幅は若干広く、ハイポイントも中央に近いが(Bach3に似ている)、エッジが非常にシャープな形状をしているため、発音が明瞭になっている。僕には長時間の演奏が不可能。エッジ形状がシャープな形状が好みな奏者なら問題ない。


また、スロートも若干大きめになっているため、息が入りやすい。


Bachのメガトーンのような外観形状を持っているため、重量があり、各部特徴と相まって、非常に重厚な音色を有している。





※マウスピース(選び)あれこれ


マウスピースは頻繁に変えない方が良い、とするのが一般的ですが・・・・


いったん迷い出すと止まらない(笑)


値段もBachやYAMAHAなら五千円程度、値が張るモノでも二万円程度。この値段が、浮気を呼ぶ(笑)


かく言う僕も既に自宅在庫(?)は50本を越えています。


自分が演奏したいジャンル、スタイルなどでマウスピースの選択の幅は非常に大きく、かつ楽器との相性なども考慮し出すと、それこそ無限と言っても過言ではありません。


ビッグバンドのリードなどでは耐久力とハイトーン、明るくブラッシーでパワフルな音色が求められることが多く、小さめの直径と厚めのリム、浅いカップなどが好まれています。


同じジャズでもソロ(コンボ演奏など)になると、自由で且つ長いアドリブ演奏が多く、太い音色と耐久力、柔軟性が求められ、小さめの直径ながら中庸から深めのカップ、厚めのリムなどが好まれるようです。


クラシックではオーケストラなどでは華やかな音色ながら他の楽器群との調和を保ちつつ大音量、柔軟性などが求められることが多く、大きな直径のカップ、中庸な深さのカップ、中庸なリムのマウスピースが好まれるようです。


クラシックでも吹奏楽になると、オーケストラに似たような傾向ですが、より耐久力を求めらます。オーケストラに比べるとカップ直径を小さめにしたりリムを厚くするなどして対応しているようです。


同じクラシックですが、金管バンドではコルネットを使います。いわばViolinパートの様な役割を演奏することが多く、他のコルネットと良く調和する音色を保つために深いカップ、長いフレーズを吹くために耐久性を助けるために小さめのカップの物が好まれます。


クラシックのソロになると、音量よりも柔軟性と耐久性を、より要求される傾向があります。また、ソロは多様なKeyの管を使いますから、そこでもまた、多様な傾向があります。



・・・ただし、以上は、あくまで一般的な傾向です。全く違うタイプを使っている人も居ます。クラシックの有名なソリスト、ロシアのティモフェイ・ドクシチェルなどはB flat管で7E使っていたこともあります。「一概には言えない。」この一言に尽きます。


物凄く明るい音色の唇や奏法を持ったプレイヤーは深めのカップを使うかもしれませんし、物凄くダークな音色を持ったプレイヤーは浅めのカップを使うかもしれません。



それと、重要なマウスピース選びのポイントとして、個々人が抱える何らかの演奏上の欠点を完全に補えるモノではない、と言うことです。


例えば、良く問題にされる高音域ですが、それを補おうとして極端に小さく浅いカップのモノを使えば、一般的に柔軟性や柔らかい音色は損なわれます。また唇のトレーニングを妨げる場合もあるでしょう。


では、大きなモノなら良いのか?コレも一概にyesとは言えません。


また、練習量や経験によっても違います。経験豊富な鍛え上げられたプロの唇や身体なら、マウスピースによるプレイヤビリティーや音色の違いも明確に判断できますし、マウスピースを変えてから十分慣れるまでの時間や練習量も取れます。


これが、アマチュアの方などで時間や練習量も取れず、特に初心の方などで、判断も不明瞭な場合はどうでしょう?あれこれ迷った挙げ句に無駄な時間を費やしてしまうことも有るかも知れません。もっとも、その無駄な時間も経験・勉強だ、とも言えますが。


また、プロでもアマチュアでも毎日コンディションは変化します。もっと言えば一日の中でも変化するわけです。その度にマウスピースを変えていたのでは、奏法の基準が分からなくなってしまいます。


「ばてて音が出なくなったから。」と言って練習や本番中にマウスピースを変えていきますか?そんなことをしたら、音程は不安定になるし、音を外すことも多くなるでしょう。勿論、それだって大丈夫な人も居るかも知れませんが・・・あまり聞いたことはありません。


僕 (の場合)は逆に「ばてて」来たからこそ同じマウスピースを使って「ばてた」状態でもコントロール出来るように努力しています。「ばてた」状態でのコント ロールはとても難しいですが、しかし、完全に「ばてて」居なくても多かれ少なかれ演奏すれば「ばてて」行くンですから、このコントロールはトランペットを 演奏する上でとても重要なことだと考えます。僕はマウスピースをあまり頻繁に変えると、(僕の場合は)このコントロールが掴めなくなってしまいます。



一般的に言われていることは勿論ほぼ正しいと言えるでしょう。ただ、それは間違いなく「絶対」ではない、と言うことです。



欠点を完全に補えない、と言う事については、例えば、ドッペル(二重音:濁ったような、違う音程が出てしまっているような状態)が出ている場合、一般的に深めのカップにするか、スロートを太くしたり、リムを厚くすると収まる場合が多いです。


が、逆に言えば、ドッペルが出るような吹き方をしている方が悪い、とも言えるわけです。上下の唇を強く締め付け合ったり、タンギングの瞬間に強く唇に舌を当てると、ドッペルが出やすくなるので、そのような奏法を練習で直せばいい、とも言えるわけです。


的確に且つ正しい指導を受け、一日に何時間も毎日時間を掛けて何ヶ月も、何年も努力をしてもドッペルが出るようならば何らかの身体的マイナスが有るのでしょうし、何らかの事情が有るように思われますからマウスピースを変えることで何らかの進歩がみられるかも知れません。


が、 数週間、ましてや数日、しかも、一日数分程度の練習では、マウスピースのせいなのか身体的問題なのか、全く判断が付きません。お医者様のようにはレントゲ ンやCTで瞬時に問題を判別できないのです。むしろ、それを瞬時に言い切ってしまうのは何か余程の問題を抱えている場合ではないでしょうか? 鼻にマウス ピースを当てて吹いている、とか(笑)




「やってみる」「使ってみる」事は重要だと思いますが、「頼りきる」「毎日変える」事は避けるべき事だと考えます。有る程度迷って、「コレ」と決めて、暫く使うと良いでしょう。


特に問題となるのは、リム直径・形状ですから、コレを一端固定したら様々なカップ、スロート、バックボアーなどのマウスピースを試すと良いと思います。


何か一つ一番気に入ったリムを見つけたら、それと同じリムチェンジのマウスピースを特注して、アンダーパーツを変えるようにすると良いかも知れません。


ただし、その場合はノーマルを買う何倍もの出費を覚悟しないといけません。


 


 


しかし、様々なマウスピースを吹いてみないことには、自分に合った、心地よいマウスピースは選べません。


自分も、沢山のマウスピースを吹いてきたから、厚めでハイポイントが低く中央に近く、エッジが丸く、Bach3C~1 1/2Cくらいの直径が合っている、と分かったのも事実です。


 


 


 


●小さなマウスピースでの練習の勧め


え!?と思われる方も多いと思いますが・・・クラシックメインの方、一日で良いですから、ピッコロ用でも良いし、ポピュラーのセクション用でも良いし、小さくて浅いマウスピース、Bachで言うなら、12C~20C位のサイズ。


を使って一日中基礎練習から何から吹いてみて下さい。勿論、普段のB flat管で。


で、おもむろに普段使っていたクラシック用のマウスピースに変えてみると・・・なんてでかいんだ!って思う事必至です。


「当たり前だろう!?そんなの?」


そうです、当たり前なんです(^^; 小さいマウスピースを使って基礎練習から吹いていると、自然に小さな直径の中で器用に唇を使い、ブレスコントロールもクリティカルに行うようになるときがあります。

たまに「調子が悪い時はピッコロばっかり吹くと治るときがある」と言うプレイヤーがいます。同じようなことを感じているのかもしれません。


で、クラシック用に戻すと、すごく自由に吹ける感じがします。



ただし、やはりこのようなことは繰り返さない方が良いかもしれません。と言うのも、やっぱり奏法の基準のようなものが分かりにくくなるとも思えるのです。


でも、僕みたいに実際、クラシック←→ジャズ・ポピュラーを行ったり来たりする場合は、此れを頻繁に行う訳です。慣れるには結構な時間と努力が必要な気がします・・・


それでも一回やってみると面白いですよ(^^)


 


 


 © WAO 2012